いつも通っている神社に参拝しようと参道を歩いていると、なんだか良い香りがして
周りを見渡すと何も見えません。なんだろう?梅の花でも風に乗って香るのだろうか?
と思いつつ社に手を合わせて、その日は帰りました。
次の日も仕事帰りに寄ると香りがします。なぜか、参道脇の灯篭の後ろが気になって
覗いてみました。そこに隠れるように、沈丁花の可愛らしい丸い茂みがありました。
初めて気が付きました。低木で、ちょうど灯篭の陰に隠れるように生えていたので
見えなかったのです。
多分、見えていても気が付かなかったのかもしれませんが。お花が咲いていないと、
ただの背の低い木なので普段は目に入らないと思います。とても良い香りだし、
可愛らしいお花なので写真に撮りました。それから、家に帰って母に聞いてみたら
「沈丁花じゃないの?」と言わてネットで調べたらその通りでした。
沈丁花って、日本三大香木の一つと言われているようです。他の二つはくちなしと
金木犀だそうですね。金木犀は分かるのですが、くちなしはあんまり私はピンと
来ませんでした。
沈丁花は三木の中で一番、香りが遠くまで運ばれるらしいのですが、私は何年も
神社のそばの道を通っていたのに、一度もその香りを嗅いだことがありません。
灯篭の陰に隠れるようにひっそり生えていたり、香りも強いはずなのに参道を
歩くまで気が付かないところといい、まるで参拝に来た方が気が付いてくれたら
いいって感じに受け取れました。
なんだか、控えめな神様のおもてなしって気がして嬉しかったです(*^-^*)