狛しかちゃん日記

鹿島神社と神社と神様とその他諸々ゆるゆる日記☆

思い出の詰まった版画

今週のお題「わたしの部屋」

私には、ずっと憧れていた版画家さんがいます。その名前は「山本容子」さんという

方で、本の挿絵を担当されていてその方の名前を知ったのです。ずっと前に読んだ

ので内容はよく憶えていないのですが、本のタイトルは「クリスマスの思い出」

というものでした。

外国の方が書いた本で、その方が子供の頃の思い出を綴ったお話だったと思います。

その挿絵なのですが、そこに出てくる人達の生き生きとした表情や、今にも絵から

飛び出してきそうな勢いを感じてとても心惹かれました。

それから何度か本の挿絵で見掛けて、ああ、一枚で良いから山本容子さんの版画が

欲しいと思って数年が過ぎました。そんなある日、地元の地方新聞をペラペラめくって

いるとある紹介記事が目に飛び込んできました。佐野の画廊で山本さんの作品展が

開催されるとのこと。

その時はまだ実際の作品を一度も見た事がなかった私は、買うなんて無理だろうから

実際の作品だけでも見てみたいと思い、当時車も無かった私は画廊さんにわざわざ

駅からの道順を書いたFAXを頂いて行くことにしました。

行く前の日は山本さんの版画が見れられると、子供のようにわくわくして中々寝ること

ができないくらい楽しみにしていました(笑)。私は電車を乗り継いで、佐野駅まで

行くと駅から歩いてその画廊まで行きました。もう画廊さんのFAXだけが頼りです。

見知らぬ町に迷いながらも、画廊目指して歩いたのは良い思い出です(笑)。

画廊さん、街中じゃなかったですよね(笑)。駅から結構離れていて何キロも歩いたと

思います。でも、嬉しくって全然苦じゃなかったんです。お金に余裕がある方なら、

タクシーを呼べばいいと思うでしょうが、お金も無いしタクシーとか使ったことが

なかったので怖くて使えなかったのもあります(笑)。

画廊に着くと、正面に大きな作品、額縁込みで何メートルもあるような作品が展示

されていました。色鮮やかな作品で、太陽みたいなモチーフの作品だったと思います。

うろうろ会場を歩いていると、小さい組の挿絵に使う作品が展示されています。

よく見ると、私の好きな赤毛のアンの版画でした。いいな~と思ってみると、値段が

確か58000円くらいだったと思います。ええ??こ、これならなんとか買える

のでは?と思ってじっくり作品を見ました。何点かあったのですが、私が憶えている

のは、写真の絵と出窓に座っているアンの絵でした。画廊の方には出窓に座っている

アンの方を勧められたのですが、私は写真の方を選びました。だって、見て貰えば

わかると思いますが、躍動感がある絵だと思いませんか?アンが物凄く怒ってるのが、

中越しでもわかりますよね、今にも飛び掛かりそう(笑)。マリラの慌てている様子の

表情も良いな~と。

その後なんだかんだで、今は私の部屋に飾られています。山本さんの版画の中では、

けっして高い値段の物ではありませんが私にとっては一番の宝物で、私の部屋で

もちろん一押しの物です(笑)。

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レイチェルさんの!!!な顔も良い