今週のお題「ゾッとした話」
私の実体験なのですが、友達の車で那須高原に向かった時のことです。道中は
久しぶりの再会に、近況報告をしたりと楽しいドライブを満喫しておりました。
そんな中、くねくねする山道を抜けて視界が開けてくると、道も平坦なものに
変わり民家やお店らしきものがポツポツと見えてきました。
そんな道をしばらく走っていると、目の前に大きな橋が現れました。かなり、
高い所に橋がかかっています。橋を通る間際に下を見ると川が流れているの
ですが、小さく見えるので余計距離感をひしひしと感じ恐怖しました。
そんな橋に圧倒されていると、友達がふいに「ここって自殺の名所なんだよ
ね」と言うのです。
そりゃあ、ここから飛び降りれば、確実に思い通りになるだろうと私も思い
ました。でも、どうせなら、橋を渡り終わってから言ってくれたらよかった
のにとも内心思いました。なぜか、嫌な感じがしたのです。
それから、九尾の狐で有名な殺生石を見に山道を走らせました。友達は、地元
なので慣れたものです。私は安心して車の助手席に座って窓の外を見ていると、
見通しの良い十字路に差し掛かりました。ふと、優先道路を走っていた友達の
車に、私達から見て左側で止まっていたはずの車がいきなり突っ込んできた
のです。
幸い、友達もスピードが出ておらず、相手側もスピードが出てなかったために
シートベルトもきちんとしていたので怪我はありませんでした。なのですが、
私達が友達の車の具合を見ているうちに、相手側の車がいつの間にかいなく
なっていたのです。
警察に連絡して、現場検証をしてから警察署に連れていかれ、何度と同じ話を
させらていてうんざりしている間に、その逃げた犯人が捕まったと連絡が
入りました。実はその人はホテルの料理人で、仕事後お酒を飲んで運転していた
ので捕まるのが嫌で逃げたそうです。
今回は怪我をしなくて済んだからよかったものの、スピードが出ている車が
横から飛び出てきたらと思うとゾッとします。でも、よくよく考えても不思議
なんです。どうして道路で止まっていた車が、目の前を通る車に丁度良くぶつ
かってくるんだろう？って。
まあ、酔っ払いのやったことなので、考えても理解できないと思うのですが…。
橋の事が関係するかわかりませんが、もう二度と自殺の名所でその場所の事は
話さないようにしようと思います。仲間に入れようと、考えられたら困ります
からね(笑)。
